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導入事例-Case03:カゴメ株式会社様


物流系基幹システムのストレージ移行で
コピー処理の運用工数を大幅削減。別システムからの合流もスムーズに実現。

カゴメ株式会社 様

・設立年月日:1899年(明治32年)
・所在地 :
<本社>愛知県名古屋市中区錦3丁目14番15号
<東京本社>東京都中央区日本橋浜町3丁目21番1号 日本橋浜町Fタワー
・資本金 :19,985百万円
・売上高 : 1,830億円(2020年12月期)
・従業員数:2,684名(2020年12月31日現在)

カゴメ株式会社について

創業は1899年。カゴメ株式会社は、120年以上にわたって、日本の食を見つめ、新しい食のあり方を提案してきた。現在は「トマトの会社から、野菜の会社に」というビジョンを掲げ、野菜の価値を活かした商品を届けることで、人々の健康に貢献するとともに持続的な成長をめざしている。webサイト:https://www.kagome.co.jp/

 

ご担当者:
カゴメ株式会社 情報システム部 部長
秦 誠様 
 

 
 
 
 

ご担当者:
カゴメ株式会社 情報システム部
磯谷 亮太様

 

 


◆ 導入製品

  IBM FlashSystem 900
  IBM Storwize V7000F
  IBM SAN Volume Controller model SV1

◆ 導入前の背景/課題

・ 物流系基幹システムのストレージが保守満了
・ コピー処理エラーのたびにリモート対応が必要
・ 性能不足で一部システムは別ストレージを手当て

◆ 導入決定のポイント

・ 既存環境を生かしつつ先進ストレージを導入可能
・ コピー処理性能と信頼性の向上が可能
・ 別のストレージを手当てしていたシステムも合流可能

◆ 導入後の効果

・ コピー処理に関する運用工数が1/4に削減
・ コピー処理性能が5倍に向上
・ 物流系基幹システムのストレージ環境統合を実現

 


めざしたのはストレージ更改による潜在リスクの解消

 

「自然を、おいしく、楽しく。」のフレーズで知られる飲料・食品・調味料の大手総合メーカー カゴメ株式会社。現在、同社はトマトの会社から野菜の会社になると宣言、「野菜をとろう あと60g」をスローガンに、あらゆる場面で生活者と野菜の接点を増やしていくことをめざしている。

そんな同社では、IT環境の最適化も積極的に進めており、すでに全システムの8割をクラウド化。一方、取引先と密接な連携が必要なサプライチェーン関連システムに関しては、オンプレミスで自社運用している。より速いレスポンスが望めるとともに、何かトラブルが生じたときもコントロールしやすいからだ。そうしたシステムのうち、物流系基幹システム群のストレージが保守満了を迎えることになった。

物流系基幹システム群はサーバ単位でバックアップを取得している。だが、商品供給は、ビジネスの生命線であることから、それとは別にサーバ横断の統合系メインストレージを用意。さらに、そのバックアップストレージも設けて、両者間で1時間に1回の頻度でコピー処理を行っていた。今回、更改の対象になったのは、この用途で使われていたストレージだ。


図1 移行前ストレージ構成図

 

このハードウェアは、数か月に1度の頻度ではあるものの、コピー処理にエラーが生じるという潜在リスクを抱えてもいた。カゴメ株式会社 情報システム部 磯谷 亮太氏は、こう語る。

「たいがいアラートが来るのは夜中で、そうなると、いったんコピー処理を止めたり、沈静化するのを待って再開させたりといったリモート対応が必要でした」また、コピー処理の性能も十分とはいえず、重い処理が走るシステムには、別のストレージを充てる回避策を取っていた。

 

既存環境を生かしつつ先進ストレージを導入できる構成を評価

 

こうした課題の解消をめざして、同社はカゴメの情報システムをよく知るIBMに相談したところ紹介されたのが、システムインフラに精通したシステムインテグレーター メトリックだった。メトリックとIBMは、同社のシステム事情を熟考した上で、SANボリュームコントローラ(以下、SVC)IBM SAN Volume Controller model SV1とメインストレージにオールフラッシュ・ストレージ IBM FlashSystem 900、バックアップストレージに仮想化 RAID ストレージ・システム IBM Storwize V7000Fを充てた構成を提案。

 

図2 移行後ストレージ構成図

実は、物流系基幹システムは仮想化環境にあり、そのOSのバージョンでは、IBM FlashSystemに直接マウントすることができなかった。しかし、SVCを介することでこれが可能になり、SVCがサーバに対してストレージであるかのように、IBM FlashSystemに対してはサーバであるかのようにふるまうことができる。既存のサーバ環境に手を入れることなく、先進ストレージが導入でき、コピー処理の性能、信頼性の向上も可能な絶妙のプランだった。
「何より求めていたのはコピー処理の安定性、そして従来ストレージ以上の性能です。SSDストレージを提案してくれたので、これなら別のストレージを充てていたシステムもここに合流させられると思いました」
磯谷氏はこう語る。

 

許されるのは3時間という中で無事接続切り替え作業に成功

 

移行後の構成は順調に決まった。ただ、このプロジェクトの山場は移行実施作業そのものにあった。物流系基幹システムは、ミッションクリティカルなシステムであるため、停止できる時間は深夜2~5時の3時間しかなく、しかも失敗は許されない。メトリックは磯谷氏と綿密に検討を重ねた上で、まずは新旧ストレージそれぞれ同期をかけた状態で稼働させ、タイミングが来たらサーバの接続先を切り替えるという方法を取ることにした。成功確度を上げるため、実際にテストも行った。本番が行われたのは、旧ストレージの保守満了を3ヵ月先に見据えた2018年6月のこと。接続切り替えには、若干予定より時間を要したが、メトリックはトラブルなく全移行作業を終了した。

ストレージ運用工数は1/4に短縮、処理性能は5倍に向上

 

物流系基幹システム群のストレージは、無事保守満了を迎える前に新しい構成へと移行した。これにより、まず、ストレージのコピー処理は格段に安定。磯谷氏が少なくともこれに関するエラーで夜中に起こされ、リモート対応にあたることはなくなった。
「コピー処理には、すっかり気を使わなくてよくなりました。3ヵ月に2、3時間程度スケジューリングを見直すのに時間を割くぐらいで、運用工数は1/4程度に減少。その分、他の業務に時間をかけられるようになっています」(磯谷氏)
また、オールフラッシュ化によりコピー処理性能も向上。例えば、売り上げデータ集計では、深夜0時から朝5時までかかっていたのが1時間になった。これは、それだけ速く最新データにアクセスできるということで、随所でこうした業務生産性向上効果が表れている。
そして、別にストレージを充てていたシステムもこの環境に合流できた。それでも性能に関する問題はまったく起こっていない状況だ。

 

“失敗しないメトリックへの安心感は何ものにも代えがたい”

 

カゴメ株式会社 情報システム部 部長 秦 誠氏は、このプロジェクトを振り返って次のように語る。
「システムを移行するというのは難しい仕事で、どんなに綿密に計画を立てても、ひざ詰めで話し合ったとしても、当日何があるかわからないという世界です。そうした中で、メトリックは、新しいストレージへの切り替えを成功させてくれました。その安心感は何ものにも代えがたいと思っています。これで彼らに信頼を置くようになり、その後もデータセンターの移行なども手伝ってもらっています。何より失敗がないというのがすばらしい。今後も、システムインフラのみならずいろいろサポートしてもらえるとありがたいですね」顧客からの期待に応えるため、常に技術力を磨き、誠意を持ってプロジェクトにあたるメトリック。このストレージ移行も、まさにそうした努力が実を結んだ好事例だ。

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