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導入事例-Case04 (株)メディカルシステムネットワーク様


締め処理で発生していた遅延が新システムで処理時間を1/4に短縮。
薬局と情シスの働き方改革も実現

株式会社メディカルシステムネットワーク

 

株式会社メディカルシステムネットワーク 様

・設立年月日:1999年9月16日
・所在地:札幌市中央区北10条西24丁目3番地 AKKビル
・資本金:2,128百万円 (2021年3月31日現在)
・売上高:104,257百万円(2021年3月期)
・従業員数:4479名
・事業内容:医薬品ネットワーク事業、調剤薬局事業、医薬品製造販売事業、デジタルシフト事業、賃貸・設備関連事業、給食事業、訪問看護事業

 

株式会社メディカルシステムネットワークについて

株式会社メディカルシステムネットワークの理念は、『良質な医療インフラを創造し、生涯を見守る「まちのあかり」として健やかな暮らしに貢献します』。
様々な事業展開により、地域住民の健康を支えるグループとして、医療と生活の基盤を築き、住み慣れた場所で生涯安心して暮らせる「まちづくり」の一翼を担うことを目指している。

webサイト:https://www.msnw.co.jp/

ご担当者:
株式会社メディカルシステムネットワーク
システム本部 情報システム部
阿部 晋弥 様
  
  
  
  

  


◆ 導入製品

  Lenovo ThinkSystem SR630(3台)
  IBM FlashSystem 5030+拡張筐体
  L3スイッチ(Lenovo スイッチ:全ポートSFP+構成)(2台)

◆ 導入前の背景/課題
  
 ・ サーバ、ストレージの保守満了
 ・ データ量増加に起因する性能低下が業務に悪影響
 ・ 必須だった事業成長への対応
  
◆ 導入決定のポイント
  
 ・ 運用容易性に重点を置いたシステム構成提案
 ・ 現行環境を尊重した現実的なプロジェクト計画
 ・ 極めて短時間で完了可能な移行実施計画
  
◆ 導入後の効果
  
 ・ 締め処理時間が1/4~1/6に短縮
 ・ 不明瞭な運用が解消して工数も軽減
 ・ 検証環境が迅速に確保可能

  


北海道札幌市を拠点に多彩なビジネスを推進

北海道札幌市を拠点に、医療と健康の分野で新しいビジネスフロンティアを開拓し続けている株式会社メディカルシステムネットワーク(以下、MSNW)。
中核事業である医薬品ネットワーク事業では、医薬品業界全体の流通改善と薬局等への経営サポートを行い、医薬品卸会社との価格交渉・決済の代行、在庫管理システムの提案、不動品消化サービスなどを提供。
「地域薬局」を全国に展開する調剤薬局事業においては、地域に根差した医療サービスの提供を目指し、地域住民や患者さまに必要とされ、信頼され、愛される「まちのあかり」として地域薬局づくりを進めてる。
 
さらに賃貸・設備関連事業では、サービス付き高齢者向け住宅を開発・運営し、新しい「医」「食」「住」のインフラを提案するなど、多彩なビジネスを推進してる企業である。

基幹システムの締め処理性能低下で薬局でもサーバ室でも居残りが発生

中でも調剤薬局事業は、同社の主力事業の1つで、「なの花薬局」をはじめとして全国に400店舗以上の薬局を展開している。このビジネスを支えているのが、レセプトコンピュータを中心とした調剤本部システム。
5台のIAサーバ上にHyper-Vベースの仮想化基盤として構成され、共有ストレージ、バックアップストレージがそれぞれ1台ずつ接続されていた。(図1)


図1 調剤本部システム 旧システム構成図

2019年段階で、サーバとストレージともに導入から6年が経過して、性能低下が顕著に現れていた。
最も現場を悩ませていたのが、調剤薬局店舗の日次/月次の締め処理で、この処理が頻繁に途中で停止。
400店からの売り上げ実績情報アップロードが集中することで、システムが過負荷になり、処理の限界を迎えてしまうのが原因である。
停止の度に再起動をかけ、まだ処理が始まっていない分をいったん削除、当該店舗に対して端末からの締め処理開始操作を再度依頼するなどの対応が必要だったのだ。
 
システム担当者は処理の停止に備えるために、また店舗スタッフは確実に締め処理操作を終わらせるために、度々、定時を過ぎても残らなければならない状況が続いていた。

運用や移行の容易性を十分に考慮したメトリックのシステム提案を選択

MSNWでは、2020年8月の延長保守満了を見据え、2019年末頃からシステム更改に向けた調査に入った。その調査期間で、日常生じていた課題を解決するだけではなく、今後の事業成長を見越した対応についても話し合われた。
調剤薬局事業は、年に10~20店の割合で薬局の店舗数が増えており、基幹システムは将来的な業務量増加を受け止める必要があった。そこで、MSNWが相談を持ちかけたのが、折しも別のプロジェクトでつながりを持った日本アイ・ビー・エム(以下、IBM)だった。
そして、そこでインフラに強いシステムインテグレーターとして名前が上がったのが、メトリックだったのだ。
 
話を受けたメトリックは、さっそくシステム提案作成に向け事前調査に入った。それが2020年3月のことで、同年4月にはスピーディーに提案書を提出した。(図2 新システム構成図)


図2 新システム構成図

従来の構成より仮想マシンの集約度を上げ、サーバ台数を5台から3台に削減。これには、OSやソフトウェアライセンス費用節約の意味合いもあった。仮想環境をVMwareとしたのは、メトリックが豊富な実績を有しているからで、その機能を駆使することで円滑なシステム移行を見込むことができた。システム提案を受けた株式会社メディカルシステムネットワーク システム本部 情報システム部 阿部 晋弥氏は、その時の印象をこう振り返る。

「よく練り上げられていました。特によかったのが、移行容易性が考慮されていたことです。基幹システムなので、移行での停止時間を最小限にしたいと思っていました、
この構成ならば、1日もかけずに移行できると聞いて『いいぞ』と。

実は、別にもう1社声をかけた開発会社がありましたが、そちらからはサーバをスクラッチ開発するという壮大な計画が出てきました。全体で1年ぐらいかかり、とても保守満了に間に合いません。その点、メトリックの提案は非常に現実的でした。」

 

想定外の事象は1つも起こらずシステム移行は、わずか半日で終了

同年6月から環境構築に入り、7月には2回の移行リハーサルを実施。
MSNWの社内テストでも問題がなかったことから、移行判定にGOサインが出されました。移行日に選んだのは、お盆休みの8月14日。

締め処理が完全に終了した午前4時にシステムを停止して、移行作業を開始しました。予定終了時刻は午後9時だったが、全ステップが1つの想定外事象もなく順調に進み、午後5時には、もう何の作業も残さず撤収することができた。
 
 
 
締め処理時間が1/4に短縮。1~2時間早まった帰宅時間

翌8月15日から本番稼働を開始した新システムは、さっそく効果を発揮し始めた。何といっても締め処理が格段に速くなったのだ。IBM FlashSystemがいかんなく実力を発揮した結果だったと言える。本番環境のストレージをすべてフラッシュメモリベースとし、また、ファイバーチャネル接続により、レスポンスおよびスループットを大幅改善できたのが効果を発揮した。
店舗での日次締め作業が、午後5時から開始し午後7時までに集中。従来、処理遅延等のトラブルが発生した際は、午後10時ごろまでかかっていたので、処理時間が大きく短縮されたことになる。
 
サーバ機器で、CPUを16コアから24コアに、メモリを50%増強したのもある。今では400店舗分のデータが集中しても、サーバのCPU、メモリの使用率は30%を切っている。ストレージ容量は、SSDが約23TB、SAS HDDが約29TB、バックアップ領域に用いられているニアラインHDDが約56TBと、旧システムに比べて1.5倍となり、今後の店舗増によるデータ増加にも余裕で対応可能になった。これによって、調剤薬局の店舗からは、「処理が劇的に速くなった」との声が聞かれるように。締め処理の進み具合を心配しなくてよくなった阿部氏も、帰宅時間が前より1~2時間早くなっていた。

 

サーバ統合は、日常運用の簡素化も実現しました。その最たる点は、旧システムに内在していたブラックボックス部分が解消したことだという。
「旧システムは年数が経ち、担当者も入れ替わっていることもあって、出所を確認する必要のあるアラートが出たときは、対応に時間を大きく取られていました。そのために運用が複雑化していたのですが、今回、事前調査から入ったメトリックが引き継ぎ資料をきっちり作ってくれたので、そういった点が完全に払拭され、非常にすっきりしました」(阿部氏)

 

メトリック提供の環境コピーボタンで開発・検証環境の取得も自由自在

 

新システムでは、ストレージに大きな余裕が生じたことで、開発・検証環境を迅速に準備できるようになった。これまでは何か技術的に確かめたいと思っても、リソースに限りがあったため、どのデータを利用するかという絞りこみから入らなければならず、環境を整えるまでに半日から1日かかっていた。
それが、現在はメトリックが提供した、ワンクリック操作による環境コピー作成機能を利用するだけで、30分もすれば本番環境にほぼ近い開発・検証環境が手に入るようになった。ここで機能改修を検討して、本番システムへ反映といった作業も日常的に行えるようになったという。

 
「常に現場目線で考えて、柔軟に対応してくれるところが助かっています。これからもいろいろお願いしたいので、ぜひ、『NO』と言わずにつきあってください」
阿部氏は、自社の事業成長にともなう変化に並走できるパートナーとして、メトリックに大きな期待を寄せていた。
 
 
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